各地を巡錫した円空(1632~1695)の生涯は、修行と布教のための造像に貫かれている。
「円空仏 入門」まつお出版叢書1 A5判 1,200円 +税 小島 梯次/著
あらゆる木を材料にして彫った神仏像は、微笑みの中に霊力が付加されている。機械と効率が幅を利かす現在、自然と共生し、子供と遊び、お味噌の匂いのする円空仏の“ぬくもり”が再び求められているのではないか。円空仏はまさしく庶民生活の中に息吹いている。